解体前のチェックポイントについて前回の記事で解説しましたが、次に必要となるのが解体して建て替えするまでの手順です。
空き家の解体から建て替えまで、どのような手順を踏むとスムーズにできるのでしょうか?
ここからは、空き家の解体から建て替えまでの手順について解説します。
解体、建て替えの見積もり依頼
まずは、見積もり依頼です。
どのくらいの金額がかかるのかを事前にしっかりと把握しておかなければ、準備する資金などの資金計画を立てることができません。
できれば見積もりは複数社からとって、解体や建て替えの相場をしっかりと理解しておきましょう。
誰もが、費用を抑えて建替えしたいと考えます。
複数社から見積もりを受け取り、ベストのプランを選択しましょう。
解体、建て替えプランの資金計画
見積金額が決まったら、資金計画を行いましょう。
どのくらいのローンを利用するのか?
贈与などを利用して建替えするのか?
といった資金計画を十分に立て、解体と建て替え工事を行う必要があります。
2~3社の建築会社から最も高い金額のプランで資金計画を建てることにより、どのプランでも対応することが可能です。
建築会社の決定
建築会社を1社に選び請負契約を交わします。
解体業者と建築会社が違っても問題はないですが、一般的には解体から建て替えを同時に依頼することで金額を安く抑えることができるでしょう。
請負契約を締結する場合は、契約書の内容をしっかり確認し、気になる点などは前もって聞き取りしておくことをおすすめします。
建築確認申請の提出と住宅ローン本審査の申し込み
建築確認申請を役所に提出し、併せてローンの審査に向けた準備を行います。
確認申請が下りてからでなければ、ローンの本審査を受けることができません。
確認申請は、建築会社で行うにしろ書類の準備は自分で行う必要があります。
建築確認申請が下りた後、ローンの本審査となりますので、建築申請が下りた後は、速やかに本審査の手続きに入ることができるよう準備は早めに行っておく必要があるでしょう。
ローンの本審査が下りた後、晴れて解体工事の着手となります。
仮住居への引越し
解体工事が始まる前に行うのが、仮住居への引越しです。
賃貸住宅を借りる場合は、短期的な契約となってしまいますので、なかなか仮住居が見つからない場合があります。
早めに不動産会社に依頼し、短期入居でも可能な物件を前もって探しておく必要もあるでしょう。
住まないのに家賃を払う期間が多少あるかもしれませんが、短期的な契約は受け付けられない場合も多いので、1ヶ月程度の家賃の二重払いは受け入れる必要があるかもしれません。
解体、建て替え工事がスタート
解体や建て替え工事が始まってしまうと、そう動くこともありません。
しかし、解体や建て替え工事中は状況確認のために定期的に訪問した方がいいでしょう。
工期は順調に進んでいるのか?
近隣住民には大きな迷惑をかけていないか?
現場の監督さんが困っていることはないかといったことを注意しながら、定期的な訪問を行うといいでしょう。
完成、引き渡し
建て替え工事が終わると引き渡しとなります。
仮住居の解約や引越しの手配などを行いましょう。
また、引渡し前には建築会社が行う竣工前検査により、修繕個所などがあれば前もって手直しを依頼します。
その後、問題なければ家の鍵を受け取り引き渡しです。
引越し
引越しは引き渡し後、翌日以降可能です。
引越しした後、解体や建て替えにより、近隣の人に迷惑をかけているかもしれませんので今後の円滑なお付き合いのためにも粗品などを配布することをおすすめします。
新たな住まいで快適な生活を楽しみましょう。